オロロ畑でつかまえてって
オロロ畑で捕まえてって
「フタマタカズラの花が咲く年は、村に異変が起こる。
白い花が咲けば吉兆、赤い花が咲けば凶兆。」
牛穴村では古くからそう信じられている。
オロロ畑でつかまえての冒頭の一節だが、正しくは、敦盛草という多年草。
赤が一般的で、白は珍しい。そのことは、作中で語られているが、その時のやりとりが好きだ。
涼子「でも普通は赤い色で白の方が珍しいんだって」
悟「どこでも、不幸の方が多いだ」
涼子「白が三、赤が二。いいことが三つ、悪いことが二つ。まあ、そんなものよね」
涼子「いいことが一つ多ければ、ね」
村おこし大作戦を描いた20年前の小説。
題名のオロロ豆は現実には存在しないようだけど、せっかくなので、スナップエンドウをソテーしてみた。ハンバーグは少しスパイシーにナツメグと黒胡椒を多めに。サッパリ大根おろしで食べようかと思ったけど、せっかくのスパイシーさがポン酢で変なことになりそうなので、ウスターソースとケチャップを合わせたソースでいただく。
白飯が食べたい。ハンバーグには白飯がよく似合う。